HISTORY
ビーチサッカーの歴史
ビーチサッカーの歴史・現状
ビーチサッカーは、当初、サッカー愛好者のレクリエーション・スポーツとして親しまれていた。1992年競技規則の統一が図られて以降、世界選手権等をはじめとする競技会が盛んに行われるようになり、2005年以降、世界各国において国際サッカー連盟(以下「FIFA」)が管轄する競技として浸透、普及が図られている。
1995年、第1回世界選手権がブラジルのコパカバーナビーチで開催され、以降BSWW(ビーチサッカーワールドワイド)等の団体が世界選手権を継続して開催。2005年、従来の世界選手権がFIFA主催のビーチサッカーワールドカップとして開催されるようになった。
世界のビーチサッカー強豪国であるブラジル、スイス、ロシア、イラン等においては、高い競技レベルでの国内リーグ戦が展開され、年々レベルが高くなっている。観客数においても、例えばブラジルのマナウスFCは、約3万人を収容するスタジアムで試合を行い、ビーチサッカーで最多の観客動員を誇ると称されている。
日本においては、現在、全国9地域(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州)のビーチサッカーリーグの代表によって競われる「BeachSoccer地域リーグチャンピオンシップ」及び、9地域の各予選を勝ち抜いたチームで競われる「JFA全日本ビーチサッカー大会」の2つの全国大会が、毎年予開催されている。
その他、夏場を中心として、民間企業や実行委員会、地方自治体主催の大会が全国各地で開催されている。
ビーチサッカー日本代表は、FIFAビーチサッカーワールドカップアジア予選を常に突破し続けており、第1回(2005)FIFAビーチサッカーワールドカップで4位、その後、第2回(2006)大会、第5回(2009)大会、第7回(2013)大会及び第8回(2015)大会でベスト8、第10回大会(2019)大会では再び4位の成績を収めている。
第11回(2021)大会は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大によりアジア予選が中止となったが、日本は、過去の大会成績に基づき、オマーン、アラブ首長国連邦とともにアジアサッカー連盟(AFC)から本大会への出場権を与えられた。同大会でのビーチサッカー日本代表は、激戦を勝ち抜き、決勝でホスト国府代表のRUF(ロシアサッカー連盟)に敗れるも、過去最高位のFIFAワールドカップ準優勝に輝いた。
FIFAビーチサッカーワールドカップ 戦績(ビーチサッカー日本代表戦績)
- 開催年
- 開催地(国)
- 監督
- 成績
- 優勝国
- 受賞歴
- 2005年
- リオデジャネイロ
(ブラジル) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- ベスト4
- 優勝国
- フランス
- 受賞歴
- フェアプレー賞
- 2006年
- リオデジャネイロ
(ブラジル) - 監督
- 鳥飼 浩之
- 成績
- ベスト8
- 優勝国
- ブラジル
- 2007年
- リオデジャネイロ
(ブラジル) - 監督
- ネネン
- 成績
- グループリーグ敗退
- 優勝国
- ブラジル
- 2008年
- マルセイユ
(フランス) - 監督
- 河原塚 毅
- 成績
- グループリーグ敗退
- 優勝国
- ブラジル
- 2009年
- ドバイ
(アラブ首長国連邦) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- ベスト8
- 優勝国
- ブラジル
- 受賞歴
- フェアプレー賞
- 2011年
- ラヴェンナ
(イタリア) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- グループリーグ敗退
- 優勝国
- ロシア
- 2013年
- タヒチ
(フランス領ポリネシア) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- ベスト8
- 優勝国
- ロシア
- 受賞歴
- シルバーボール賞
(茂怜羅オズ)
- 2015年
- エスピーニョ
(ポルトガル) - 監督
- マルセロ・メンデス
- 成績
- ベスト8
- 優勝国
- ポルトガル
- 2017年
- ナッソー
(バハマ) - 監督
- マルセロ・メンデス
- 成績
- グループリーグ敗退
- 優勝国
- ブラジル
- 2019年
- アスンシオン
(パラグアイ) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- ベスト4
- 優勝国
- ポルトガル
- 受賞歴
- ゴールデンボール(MVP)賞
(茂怜羅オズ)
- 2021年
- モスクワ
(ロシア) - 監督
- 茂怜羅オズ(兼選手)
(田畑輝樹) - 成績
- 準優勝
- 優勝国
- RFU
- 受賞歴
- ブロンズスコアラー(得点3位)賞
(赤熊卓弥)
AFCビーチサッカー選手権 兼FIFAビーチサッカーワールドカップアジア予選(ビーチサッカー日本代表戦績)
- 開催年
- 開催地(国)
- 監督
- 成績
- 優勝国
- 受賞歴
- 2006年
- ドバイ
(アラブ首長国連邦) - 監督
- 鳥飼 浩之
- 成績
- 準優勝
- 優勝国
- バーレーン
- 2007年
- ドバイ
(アラブ首長国連邦) - 監督
- ネネン
- 成績
- 準優勝
- 優勝国
- アラブ首長国連邦
- 2008年
- ドバイ
(アラブ首長国連邦) - 監督
- 河原塚 毅
- 成績
- 準優勝
- 優勝国
- アラブ首長国連邦
- 2009年
- ドバイ
(アラブ首長国連邦) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- 優勝
- 優勝国
- 日本
- 2011年
- マスカット
(オマーン) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- 優勝
- 優勝国
- 日本
- 2013年
- ドーハ
(カタール) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- 準優勝
- 優勝国
- イラン
- 2015年
- ドーハ
(カタール) - 監督
- マルセロ・メンデス
- 成績
- 準優勝
- 優勝国
- オマーン
- 受賞歴
- MVP
(茂怜羅オズ)
得点王
(後藤崇介)
- 2017年
- トレンガヌ
(マレーシア) - 監督
- マルセロ・メンデス
- 成績
- 第3位
- 優勝国
- イラン
- 2019年
- パタヤ
(タイ) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- 優勝
- 優勝国
- 日本
- 受賞歴
- MVP
(茂怜羅オズ)
得点王
(茂怜羅オズ)
- 2021年
- 中止
※2015年よりアジアサッカー連盟が主催するAFCビーチサッカー選手権として開催。
※AFCビーチサッカー選手権(AFC Beach Soccer Championship)はアジアサッカー連盟が主催するビーチサッカーのアジア選手権である。
アジアビーチゲームズ(ビーチサッカー日本代表戦績)
- 開催年
- 開催地(国)
- 監督
- 成績
- 優勝国
- 受賞歴
- 2010年
(第2回) - マスカット
(オマーン) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- 準々決勝敗退
- 優勝国
- アラブ首長国連邦
- 2012年
(第3回) - 海陽
(中華人民共和国) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- 準々決勝敗退
- 優勝国
- イラン
- 2014年
(第4回) - プーケット
(タイ) - 監督
- マルセロ・メンデス
- 成績
- 準優勝
- 優勝国
- イラン
- 2016年
(第5回) - ダナン
(ベトナム) - 監督
- マルセロ・メンデス
- 成績
- 優勝
(金メダル) - 優勝国
- 日本
- 未定
(第6回) - 三亜
(中華人民共和国)
※ビーチサッカー日本代表は、第2回(2010年)大会より参加。
※アジアオリンピック評議会がビーチサッカー競技をアジアビーチゲームズの1種目として開催し、2008年以降隔年にて開催している。
ワールドビーチゲームズ(ビーチサッカー日本代表戦績)
- 開催年
- 開催地(国)
- 監督
- 成績
- 優勝国
- 受賞歴
- 2019年
(第1回) - ドーハ
(カタール) - 監督
- ラモス瑠偉
- 成績
- 5位
- 優勝国
- スペイン
※ワールドビーチゲームズ(World Beach Games)は、国内オリンピック委員会連合(ANOC)が主催する国際総合競技大会である。2年に1度開催予定。