全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】（「JFA News」『蹴球通信』欄内）。2024年4月号は、カルナヴィスタビーチサッカーアカデミー 代表 吉田恭平さんからのメッセージです！
カルナヴィスタビーチサッカーアカデミーに刻まれた日本ビーチサッカーのDNAとビーチサッカーU-12フェスティバル優勝
カルナヴィスタビーチサッカーアカデミー 代表 吉田 恭平
2019年に設立したカルナヴィスタビーチサッカーアカデミーは、日本のビーチサッカー界を最前線で引っ張ってきた田畑輝樹さんと私が立ち上げたビーチサッカーアカデミーです。
カルナヴィスタビーチサッカーアカデミーは、愛知県碧南市にある碧南緑地ビーチコートを拠点に活動しています。
アカデミーには、カテゴリーが5つあり、
6歳から60歳まで幅広い年齢のアカデミー生がビーチサッカーを楽しんでいます。
また名古屋グランパスU13や地元の碧南工科高校サッカー部へのビーチサッカートレーニング指導を行っていたり、碧南市サッカー協会と連携を持ちながら、碧南市U12ビーチサッカー大会や女子U12ビーチサッカー大会の開催サポートやビーチサッカークリニックを担当し地域の子供達がビーチサッカーを体験する機会を作る活動もしています。
カルナヴィスタの理念として、第一にビーチサッカーの楽しさを全身で感じることから全ては始まります。ビーチサッカーは楽しいって思ってくれたら素晴らしいことです。
全く「勝利至上主義」ではありませんし、「ミスや失敗をただ感情的に怒る」ということはしません。
上手くいった・失敗したという結果ではなく子供達の前向きな行動や意思・チャレンジを見逃さないように常に心掛けながら、前向きな意思の「火」が消えないようにサポートし更に大きな「炎」にしていきたいと考えてきました。
その積み重ねの結果、2024年3月に兵庫県明石市で開催された「第二回ビーチサッカーU12フェスティバル」にて全国各地から集まった素晴らしいチームとの激闘の末に、日本一という結果を出すことが出来ました。
大会の初戦を0-6と大敗するという最悪のスタートを切りながらもチーム全員で立て直し、苦しい状況でも仲間と力を合わせて、これぞビーチサッカーという魅力が詰まった素晴らしいプレー、試合を魅せてくれました。
少し大袈裟な表現かもしれませんが、カルナヴィスタの選手達の中には日本ビーチサッカーの経験、DNAが刻まれているとおもっています。
幸運にも私自身が共にプレーすることが出来た日本ビーチサッカー界を牽引してきた方々。
田畑輝樹さん・宜野座寛也さん・小牧正幸さんなど数多くの素晴らしい選手から学んだことを選手達に伝えてきています。
ビーチサッカーの技術やポジショニング、戦い方や考え方、闘う気持ち、仲間に対しての声の掛け方、仲間を思いやる気持ちなどの多くの事が、選手達の血となり肉となって、この優勝に繋がっています。
先人達の経験は今もなお輝きながら未来ある子供達を成長させてくれること、そして経験とは何者にも変え難いものだと改めて強く認識しました。
カルナヴィスタの選手達は今回、宝物のような経験をすることが出来ました。
ビーチサッカーを楽しむということを積み重ねた結果日本一になることが出来た事も素晴らしいですが、最も誇りに思うのは困難な状況をみんなで力を合わせて乗り越えた事です。
この素晴らしい経験を生かしながら、これからもビーチサッカーが多くの人に楽しんでもらえるように、まずは自分達がビーチサッカーを楽しんでいきたいです。そしてまたカルナヴィスタから日本を代表する選手、世界で活躍する選手が出てきてくれれば嬉しいです。
最後にこのような機会を頂き感謝申し上げます。
