全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。2023年10月号は、今年8月に宮城県仙台市で開催された「第9回ビーチスポーツ活動指導者講習会・ビーチスポーツ体験会」に参加された、特定非営利活動法人ラソススポルチクルービ の代表 齋藤忠さん からメッセージをいただきました。
東北ビーチサッカー連盟主催「ビーチサッカー体験会」報告 ビーチサッカーの魅力
特定非営利活動法人ラソススポルチクルービ
理事 齋藤 忠
2013年6月、私はブラジル北東部レシフェの海岸にいました。FIFAコンフェデレーションズカップブラジル2013の観戦が目的でしたが、ラテンサッカーの本場に来た以上は、サッカーシーンをいろいろな場で見て体験しようと思っていました。海岸のサッカーコートでは本場のビーチサッカーも観戦しました。ラジカセを大音量にして音楽をかけ、老若男女が入り交じって皆が楽しそうにビーチサッカーをプレーしていたことをはっきりと覚えています。
今回、東北ビーチサッカー連盟からお誘いをいただき、8月19日に仙台市若林区にある深沼海水浴場で開催されたビーチサッカー体験会に当クラブのジュニアとジュニアユースの選手たちが参加しました。ビーチサッカー日本代表の奥山正憲選手(レーヴェ横浜)や元代表の若林邦広選手らから直々に基本技術のレクチャーを受け、実際の試合も体験しました。初めて体験するビーチサッカー専用ボールや砂のピッチに戸惑いながらも、夏の終わりをどこか思わせるような風を肌で感じながら真剣に楽しむことができました。個人的にも約10年前にブラジルで見た景色を私たちの住む地域の海岸で見ることができ、感無量でした。
私たちのチーム名になっているラソス(laços)とは、ポルトガル語で「絆、強いつながり」という意味があります。「地域の絆をスポーツで繋つなぐ」というクラブ理念の下、宮城県仙台市西部で総合型地域スポーツクラブとして活動しています。私たちはサッカーだけでなくスポーツ全般としての多様性(Diversity)を受け入れて楽しむため、日々さまざまなスポーツに取り組んでいます。特にサッカー部門ではソサイチ(南米発祥の7人制サッカー)、フットサル、キックベース、ストリートサッカーなども取り入れて日々技術を磨き、「サッカーを一生のパートナー」にできるように子どもから大人までが集まり活動しています。
今回、ビーチサッカーを体験して強く感じたことは、サッカーにもいろいろなスタイルがあり、その多様性を受け入れ、どのスタイルでも心から楽しむことが大切である、ということです。体験会をきっかけにビーチサッカーという選択肢と、サッカーを一生のパートナーとする新たな視点が増えました。この場をお借りしてビーチサッカーとの出合いに感謝いたします。
特定非営利活動法人ラソススポルチクルービ
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