8月21日(月)に、山梨県・いこいの杜にてJFAビーチサッカークリニックが実施されました。
真夏の開催でしたが、標高の高い場所にある施設だったため気温が平地より2、3度低い環境で、運動しやすい気候の中での実施となりました。
この日は、午前に、山梨学院高等学校サッカー部の3年生が参加し、基礎技術のトレーニングからはじまり、最後は試合形式にてビーチサッカーを楽しみました。
集合時から、参加者たちは非常にハイテンションでクリニックが始まる前からエアーでオーバヘッドをするなど元気の良さが伝わります。
基礎技術でも裸足でビーチの上という日ごろと違う環境にやや不慣れさを見せるものの、サッカー経験豊富な参加者たちは、高い技術をビーチサッカーに生かし、スコップシュートやオーバーヘッドキックに積極的に挑戦しました。講師は、実践的なアドバイスを通じて参加者たちの成長を支援し、短期間でビーチサッカーの特異なスキルと戦術をある程度理解した上で、最後に行ったフレンドリーマッチで実践しました。笑顔と興奮に満ちた試合は、ビーチサッカーの楽しさを存分に味わう場となりました。試合ではなかなかオーバーヘッドを繰り出すことができませんでしたが、対人でもしっかりファイトでき、底なしの体力で戦っていました。
午後には、神奈川大学サッカー部にも参加頂きました。
高校生より体ができ上がり、大きさを感じました。クリニックでは、既にサッカーの基本的なテクニックに長けていてスコップからダイレクトオーバーヘッドを披露する選手もいました。
その他にも、ビーチサッカーに求められるフィジカルの強さやスタミナも備えている選手ばかりでした。加えて、オフ・ザ・ボールの動きに関しても、既に動きの基盤を持っており、チームメンバー同士の連係プレーがスムーズでした。ビーチサッカーの狭いピッチにおいて、スペースの使い方やポジショニングが重要となりますが、サッカーでもベースとなる考え方をとても理解しているため、効果的に動けていました。
クリニックの終盤の試合でも、特に守備時におけるオフ・ザ・ボールでの動きはビーチサッカーの経験がない状況でも瞬時に判断し修正する場面が見られ、プレッシャーも早く、強度も高いため手伝いに来てくれていたビーチサッカークラブのレーヴェ横浜JUNGの選手たちも押し込まれる場面が散見されました。
しかし、レーヴェ横浜JUNGの選手も、しっかりとビーチサッカーの技術を披露し、サッカーとの違いも見せてくれました。
山梨学院高校サッカー部も神奈川大学サッカー部も非常に高い対応力を見せてくれ、多くの可能性を感じる1日となりました。また、ビーチサッカーの難易度と魅力を実感し、これからのサッカーキャリアに新たな可能性を見出すことができたと思います。
田畑コーチは「ビーチサッカーには、サッカーに生きる部分も多分にある。また、君たちにはいろんな可能性がある。目の前のサッカーを一生懸命取り組むのももちろん、その先にサッカー以外にもフットサルやビーチサッカーがある。今後のサッカー人生の中の選択肢としてビーチサッカーも入れておいて欲しい」と、参加してくれた選手たちの今後の活躍を祈りつつ、いつかビーチサッカーの現場で再会できることを願ってエールを送りました。
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山梨県で高校生・大学生へのビーチサッカークリニックを実施|JFA|公益財団法人日本サッカー協会