「第1回ビーチサッカーU12フェスティバル」の実現と2023年の日本ビーチサッカー〜ビーチサッカー連盟だより Vol.63~

  • 掲載日:2023.04.19
  • カテゴリ:蹴球通信

全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。4月号はJBSF事務局からご報告とご挨拶です!

「第1回ビーチサッカー U-12フェスティバル」が3月18日から19日、兵庫県明石市大蔵海岸で開催されました。コロナ禍の影響で企画倒れが続きましたが、関係者や大会開催を心待ちにしていた少年少女たちにとって3年越しの悲願が達成されました。
3月に入って暖かい日が続き、桜の開花宣言に合わせた大会開幕が期待されたものの、開幕日の明石は朝から冷たい雨となりました。選手たちは楽しくプレーできるだろうか、体調を崩してしまうのではないかと心配されましたが、それも杞憂に終わります。選手たちが裸足でビーチに現れると、はじける笑顔に促されるように雨雲は去っていき、穏やかな春の陽ざしが大蔵海岸に降り注ぎました。
大会には、関東3、東海2、関西2、中国1、四国2の計10チーム、100人を超える選手が集まりました。ジュニア世代初の全国規模のビーチサッカー大会となり、この大会に参加しなければ出会えなかっただろうライバルたちとの対決は、選手たちにとってとても新鮮な体験だったようです。
決勝では、ジュニア世代の大会を継続して開催してきている関東のアベーリャス千葉FC(千葉県)と四国の丸亀城東サッカー少年団(香川県)が対戦しました。共に絶対的エースを擁しながらも仲間をフォローし合うチームプレーが光り、シーソーゲームが展開されます。勝負は延長戦でも決着はつかず、PK戦の末、アベーリャスが初代チャンピオンの座に輝きました。
大会で印象に残ったのは、砂に足を取られながらもひたむきに、そして笑顔でボールを追い続ける選手たちと、そんな選手たちに温かい声援を送る保護者の皆さんの姿でした。そして、時に激しく競い合いながらもライバルを互いにたたえ合う姿に、大蔵海岸は爽やかな春風に包まれました。JBSFではこの大会を、選手たちの小学生最後の試合として、春休みの恒例行事にしていきたいと考えています。
3月にはU-12大会のほか、第5回Beach Soccer地域女子チャンピオンズカップを開催。ビーチサッカー日本代表はアジア予選を勝ち抜き、12大会連続のFIFAビーチサッカーワールドカップ出場を決めています。JBSFでは、新規事業として女子選抜チームの活動、大学年代やユース年代の大会、エンジョイ、シニアフェスティバルなど構築の在り方を検討し、新たな方向性を出していきたいと考えています。当連盟およびビーチサッカー競技への温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。
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