全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。
2022年12月号は、愛媛県伊予市でビーチスポーツによる地域の活性化と環境教育に取り組む「ふたみシーサイドビーチサッカー交流大会実行委員会」事務局 川本 英人さんからのメッセージです。
ふたみシーサイドビーチサッカー交流大会
~ビーチサッカーから交流人口と環境教育の促進に向けて~
ふたみシーサイドビーチサッカー交流大会実行委員会 事務局
川本 英人
2007年、地域の少年サッカー関係者(保護者)が中心となり、夏祭りの一環として始まったのが双海町のビーチサッカーです。ふたみシーサイド公園の白い砂浜で子どもたちが一生懸命ボールを蹴る姿を見て、保護者の皆さんは一喜一憂していました。
当時のビーチサッカーのピッチは、不要になった消防ホースを青に着色してそれをラインにし、ゴールは少年サッカー用のものを近くのグラウンドから借りていました。手作りで地元感あふれる、そんな大会でした。
2013年から運営メンバーの世代交代に合わせ、ビーチスポーツの振興と地域、世代を超えた交流の促進を前面に出し、実行委員会を組織することにしました。委員会の設立総会の際、委員の大半がボランティアで海岸清掃をしていたことから、ビーチクリーンを取り入れることや、オリジナルTシャツの制作を検討したりするなど、わいわいみんなで話し合ったことを覚えています。このときに決めた大会名称や開催趣旨、内容などが現在の原形になりました。
新体制で臨んだ2013年9月の大会では、当日の豪雨と雷で警報が発令され、大会の中止を余儀なくされました。出鼻をくじかれた実行委員や地域の参加者は不完全燃焼で、すぐさま協議し、1カ月後の開催に踏み切りました。10月の大会当日は素晴らしい秋空に恵まれ、参加チームと共に満足のいくものとなりました。
大会を通じて友好関係を築いた参加チームや愛媛県サッカー協会とは、2014年夏に地域の少年サッカーチームなどを対象にビーチサッカー教室を、2018年夏には2日間かけてJFAビーチサッカークリニックを実施しました。これらの取り組みが10月の大会につながり、ビーチサッカーの普及と交流を促進していると感じています。
2020年からは新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会を開催できていません。今年も大会を企画しましたが、参加チームを集めることができず未開催となりました。次年度の開催に向けて、現在は定期的に話し合いの場を設けて開催内容や運営体制などの見直しを図っています。参加チーム数など課題はありますが、前向きに「自分たちの大会」として今後も運営していきたいと考えています。
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愛媛県伊予市
道の駅ふたみ – ふたみシーサイド公園
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