日本ビーチサッカー連盟(JBSF)事務局 〜ビーチサッカー連盟だより Vol.56~

  • 掲載日:2022.09.19
  • カテゴリ:蹴球通信
全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。2022年9月号は、日本ビーチサッカー連盟事務局 からウェルフェア、リスペクトに関するメッセージです。
私たちは同じ競技に関わる仲間たちを、ファミリーと呼ぶことがあります。
ビーチサッカーに限らず、ビーチスポーツではその傾向が特に強いようです。太陽の光や潮風に包まれ、時にそれらと格闘しながら競技に取り組む一体感がそう言わせるのかもしれません。同時に、マイナー競技ゆえに小さなコミュニティに留まっているといった実情もまた理由になっていると思います。ビーチサッカー関係者は、全国のどこの会場でも顔を合わせることになるので、「(私たちは)本当にファミリーだね」と、やや自嘲的に笑い合うこともしばしばです。
小さなコミュニティであることは、小回りが利く、情報の伝達が早いなど利点もあります。一方で、身内意識から排他的になり、また内部においても小さな情報に敏感になり、疑心が生まれやすい危険も孕むのではないかと感じています。
今日、スポーツ界において暴力やハラスメントがしばしば表面化しています。こうした問題が発生し、また隠蔽されてしまったりするのは、身内意識から生まれる「風通しの悪さ」が背景なのではとも考えられます。
JFAでは、暴力やハラスメントを「しない、させない、許さない」をキーワードに、ウェルフェアオフィサー活動の充実を進めています。「ウェルフェア(Welfare)」とは、幸福、快適な生活、福利などを意味するもので、ウェルフェアオフィサーとは、サッカーを楽しむサッカーファミリーの安全、安心を守り、より快適なサッカー環境の構築を進める担当者」「リスペクト・フェアプレーの伝道者」とされています。JBSFでも3人のウェルフェアオフィサー(ジェネラル)を置いています。しかし、これまでにその活動を展開したことは少なく、幸いにも、問題への対応を迫られたこともありません。しかし、問題というものは目に見えてしまってからは遅いものです。もしかしたら、我々の中にすでに問題は起きているのかもしれません。
愛と勇気とリスペクト。ビーチサッカーに関わる人たちが、本当のファミリーとなり、ビーチサッカーをより豊かに、より良くしていくため、競技への深い愛情を育て、多様性を受入れ、他者を尊重し、また己を見つめ直す勇気を持つこと。私たちには不断の努力が、求められています。
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●JFAリスペクト・フェアプレーデイズ2022
〔開催概要〕
期間:2022年9月1日~30日
対象:サッカーファミリー
〔活動内容〕
(1)試合におけるリスペクト・フェアプレー宣言、リスペクト旗の掲揚
内容:Jリーグ、WEリーグ、なでしこリーグ、Fリーグ、地域・都道府県サッカー協会主催大会などのさまざまな試合にて実施
※本活動を実施いただき、活動報告書の提出をお願いします。後日JFA公式Webサイトにて活動内容を掲載させていただきます
(2)リスペクトシンポジウムの開催
日時:9月24日13:00~16:00
形式:オンライン
参加者:一般の方、指導者、地域・都道府県サッカー協会、各種連盟、リーグ関係者ほか
テーマ:暴力暴言の根絶~セーフガーディングポリシーをクラブの日常へ
※リスペクトシンポジウムの詳細は下記参照
(3)リスペクトアウォーズの実施
募集期間:9月30日まで
内容:リスペクトのある風景を募集。ピッチ内外を問わず、リスペクト・フェアプレー精神あふれる取り組みをしている方々やその情景にスポットを当て、それらを表彰することで、リスペクトプロジェクトのより一層の理解と普及・促進を図る
推薦方法:自薦・他薦を問わず、募集フォームより応募
選考方法:JFAリスペクト・フェアプレー委員会にて選考
表彰:JFA公式Webサイトにて報告
※リスペクトアウォーズの詳細は下記参照
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