日本ビーチサッカーの新しい景色~ビーチサッカー連盟だより Vol.48~

  • 掲載日:2022.01.27
  • カテゴリ:蹴球通信

全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。2022年1月号は、一般財団法人日本ビーチサッカー連盟(JBSF)事務局からご挨拶させていただきます。

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日本サッカー協会(JFA)は、FIFAワールドカップカタール2022を目指すSAMURAI BLUE(日本代表)の応援スローガンを「新しい景色を2022」としています。このスローガンは2019年8月に発表されましたが、コロナ禍に苦しめられてきた今日のサッカーファミリーにとって、この言葉には、当初とは違った意味合いも感じられるようになってきました。
2021年は、ビーチサッカーにとって日本代表がロシアワールドカップで準優勝に輝いた年として記憶されることになると思います。そして、日本ビーチサッカーの新しい景色は、この大きな成果(壁)を乗り越えた先にある、より輝くものであることが期待されています。この壁を乗り越えるためには、日本ビーチサッカーの現状を冷静に見つめ、いくつもの課題があることを自覚しなければなりません。
一つは日本代表チームの世代交代です。日本はこれまでワールドカップ全11大会に出場してきました。情熱と野心を胸に抱いた猛者たちが世界にインパクトを与え続けてきました。しかし、代表チームの中心メンバーはこの10年以上大きく変わっていません。ベテラン選手の経験値に期待しつつも、チームの躍進にはフレッシュなエネルギーも求められます。
この課題以前に大きな問題なのは、ビーチサッカーの選手の数です。現在のシステムでは、ビーチサッカー大会の公式戦に出場するには、サッカー・フットサルいずれかのJFA選手登録が条件となっています。「JFAデータボックス」(公式ウェブサイトにも掲載)によれば、日本のサッカーおよびフットサルの選手登録数は近年減少傾向にあり、さらにコロナ禍の影響を受けた2020年度は、前年比でサッカーは6.8%、フットサルは20.4%も減少しています。
2018年度において、ビーチサッカーの競技会に参加した選手は720人程度でした。2019年度末から続くコロナ禍の影響を受け、JFA全日本ビーチサッカー大会や日本ビーチサッカー連盟(JBSF)主催大会をはじめ、この2年間で多くのビーチサッカーの競技会が中止に追い込まれました。地域間で活動状況などの格差も広がってきています。ワールドカップ準優勝という成果とは裏腹に、砂の上のフットボールは足元から揺らいでいるのが実情といっても過言ではありません。
こうした厳しい状況下にあって、JBSFでは女性や育成年代を含め新規事業に取り組み始めています。各地域リーグをはじめとする既存事業も合わせて、2022年は相当な覚悟を持って臨まなければなりません。しかし、未来を悲観してはいません。なんといっても、ハダシでボールを蹴られるって素晴らしいことですから!
「ビーチサッカー連盟だより」は次号から5年目を迎えます。北海道から九州まで9地域の関係者はじめ、全国のビーチサッカーファミリーが描く『新しい景色』に、どうぞご注目ください。
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