全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。2021年12月号は、一般財団法人日本ビーチサッカー連盟(JBSF)事務局から「高円宮記念JFA夢フィールド」内のビーチサッカー場『ピッチ・カリオカ』についてお話しさせていただきます。
夢のフィールド「ピッチ・カリオカ」
一般財団法人日本ビーチサッカー連盟 事務局
“If you built it, he will come”~それを作れば、彼が来る~
農夫レイ・キンセラはこの謎の声を耳にし、収穫前のトウモロコシ畑を潰して野球場を造ります。そして、この野球場を舞台に、いくつもの奇跡が繰り広げられていくことになります。映画「フィールド・オブ・ドリームス」(1989年/米国)のストーリーです。
今年の梅雨明け前、高円宮記念JFA夢フィールドにビーチサッカー場「ピッチ・カリオカ」が誕生しました。「リオっ子」(リオデジャネイロ出身)を意味するカリオカは、多くの大会でビーチサッカー日本代表を率いたラモス瑠偉前監督の愛称として知られています。
そして夏となり、ピッチ・カリオカで国内での最終調整を終えたビーチサッカー日本代表は、ロシアで開催されたFIFAビーチサッカーワールドカップに旅立ち、準優勝の銀メダルを胸に帰ってきました。コロナ禍で自粛を強いられ沈んでいた日本ビーチサッカー界にとって、梅雨空が明け、青空からリオデジャネイロのまぶしい日差しが降り注いだような快挙でした。
一般財団法人日本ビーチサッカー連盟(JBSF)は、ピッチ・カリオカの造成にあたり、ビーチピッチの砂を寄付しました。また、ピッチおよびその周辺の環境について、JFAに多くの要望をかなえていただきました。
既に関東ビーチサッカーリーグなど公式戦も開催されていますが、JBSFではピッチ・カリオカを舞台に、育成年代の大会、運営者講習会などさまざまなイベントを企画・運営していく予定です。
「人々はきっとやってくる。長い年月、少しも変わらなかったのはこの野球だけだった。アメリカはロードローラーのようにめまぐるしく、黒板のように様相を変える。消してはまた描き。だが、野球は人々と共にあった。このグラウンドも、このゲームも、われわれの過去の一部だ…。」
フィールド・オブ・ドリームスの印象的なセリフです。
千葉の幕張に、夢のフィールドが造られました。
そこには誰がやって来るのでしょう。どのような奇跡が待っているのでしょうか。いつまでも、何かを大切に思うことができる場となりますように。
サッカーを愛する皆さん、ピッチ・カリオカでお会いしましょう。そして、一緒にハダシでボールを蹴りませんか!
高円宮記念JFA夢フィールド
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