12月12日(日)に(公財)北海道サッカー協会・北海道ビーチサッカー連盟主催による「ビーチサッカークリニック2021」が、北海道札幌市の札幌サッカーアミューズメントパークで実施されました。
8月にロシアで行われたFIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021でW杯準優勝という歴史上初めての輝かしい成績を収め、大活躍した奥山正憲選手(レーヴェ横浜)並びに赤熊卓弥選手(ラソアペーゴ北九州)がインストラクターとなり、U-8/U-10年代を対象にビーチサッカー特有の基本技術のトレーニングを実施しました。
まず、座学でJBSF担当理事よりスライドでビーチサッカーの歴史やルールの紹介等を行ったあと、W杯準優勝までの道のりをまとめたダイジェスト映像を視聴しました。世界の強国相手に二人の代名詞でもあるオーバーヘッドキックで得点を決めたシーンでは、子どもたちや参加していた指導者から歓声や拍手が起きました。質疑応答では、子どもたちからのビーチサッカーに関する真摯な質問に対し、二人のインストラクターから練習方法やメンタルの保ち方のほか、ビーチの技術をサッカーへ還元することなど、一人一人に向き合い丁寧に伝えられました。そして、子どもたちは順番に二人のW杯準優勝メダルやユニフォーム、赤熊選手のブロンズスコアラー賞の表彰品を実際に手に取り、感激していました。
その後のクリニックでは、季節柄、ビーチで活動することが困難であることから、人工芝ピッチにて実施しました。二人のインストラクターは裸足となり、ビーチサッカーの基礎基本やビーチサッカー特有の技術であるスコップのレッスンを行ったあと、子どもたちは皆オーバヘッドに挑戦しました。緊張した様子もなく積極的に取り組む子どもたちは、奥山インストラクター、赤熊インストラクターのアドバイスに真剣に耳を傾けるとともに、皆、世界のトップ選手より指導を受け、目を輝かせて笑顔で取り組んでいました。
また、人工芝ピッチでの赤熊インストラクターのオーバーヘッドキック デモンストレーションの披露には大歓声もあがり、周りで見学していた保護者の皆様や指導者の方からも大きな拍手をいただきました。
その後、人工芝ピッチでビーチサッカールールにより大会が開催され、ビーチサッカーのオーバーヘッドキックは簡単ではないものの、クリニック後の試合で披露する選手もおり、奥山、赤熊インストラクターともに驚いていました。そして、ぜひ、次回は夏のビーチピッチで子どもたちとボールを蹴る機会を楽しみにするとともに、北海道に常設ビーチピッチが設置されるよう今後も北海道でのビーチ普及活動や支援に関わっていければと話されていました。
【講師コメント】赤熊 卓弥インストラクター(ラソアペーゴ北九州)
北海道の子ども達と共にビーチサッカーを楽しみ、素晴らしい時間を過ごすことができました。自分自身、初めての北海道でのクリニックでしたが、北海道サッカー協会及び北海道ビーチサッカー連盟様方の温かい雰囲気、素敵な皆様に囲まれて、すごく勉強になりました。そして、何より子どもたちから元気をもらいました。もっと子どもたちに僕の思いや考えが伝わるように自分自身学びを深めていくとともに、ビーチサッカーを応援してもらい、子どもたちから「すごい」と思ってもらえる選手であり続けられるように頑張ります。