ビーチサッカー日本代表は、FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021において大会史上初の決勝進出を果たしました。そして現地時間8月29日(日)、開催国ロシアとのファイナルに挑みました。
ロシアとはグループステージ第3節で対戦して1-7と大敗しています。その時は開始わずか8秒で先制点を奪われましたが、この決勝では冷静に相手の動きを見つつ、監督兼FPの茂怜羅オズ選手が果敢にプレスを掛けるなど、上々の立ち上がりを見せます。
しかし第1ピリオド4分、スローインから直接オーバーヘッドシュートを決められて先制されてしまいます。第1ピリオド終了間際にはゴールに近い位置でFKのチャンスを得ますが、FP大場崇晃選手のキックは枠を捉え切れず、1点ビハインドで第1ピリオドを終えます。
第2ピリオド、日本はキックオフの際に奇策を見せました。FP赤熊卓弥選手がスコップしたボールを茂怜羅選手が折り返し、赤熊選手がダイレクトでオーバーヘッドシュート。GKの前でバウンドしたボールはそのままゴールネットに吸い込まれ、1-1の同点としました。
しかしその直後、自陣でファウルを犯し、直接FKを決められてしまいます。再び1点ビハインドとされると、第2ピリオド3分には再び直接FKをたたき込まれ、1-3とされます。
粘りを見せる日本は第2ピリオド5分、赤熊選手がペナルティーエリア内で相手に倒されPKを獲得。赤熊選手はど真ん中に豪快に蹴り込んで1点差に追い上げましたが、第2ピリオド7分、一瞬の隙を突かれてロングシュートを決められ、2点差で第3ピリオドに突入します。
最後の12分間、日本は懸命の反撃を試みましたが、相手GKのファインセーブなどもあってゴールを奪うことができません。ロシアは巧みにボールをキープしながら時計の針を進め、第3ピリオド11分にはゴール前での粘りからダメ押しとなるゴールを決めます。2-5というスコアでタイムアップを迎え、開催国ロシアが3度目の優勝を達成。日本は惜しくもタイトルを逃しましたが、過去最高となる2位の好成績で大会を締めくくりました。
試合後、大場選手は「悔しいですけど、仲間と一緒にここまで来られたことを誇りに思います。勝つことはできなかったけど、歴史は続いていくので、次に向けて切り替えて頑張りたいと思います。応援ありがとうございました」と涙ながらに語りました。
試合後に行われた表彰式では、大会通算10得点を挙げた赤熊選手がブロンズスコアラー賞(得点ランキング3位)を獲得。そして2位チームとして表彰台に登場した日本の選手たちは晴れやかな笑顔でメダルを受け取り、誇らしげに掲げました。
ハイライト映像はこちら(FIFATV)
FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021
大会期間:2021/8/19(木)~2021/8/29(日)
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