第1ピリオド、日本は動きが硬く、相手にファウルを与えてFKでゴールを狙われる展開が続きます。それでも第1ピリオド9分にFP山内悠誠選手がPKを獲得し、先制のチャンスを得ましたが、シュートは相手GKに弾かれ、詰めて放ったシュートもブロックされてしまいます。
第1ピリオド10分にはパラグアイにFKを決められて先制を許し、その直後には再びFKを献上。ワンバウンドさせてGK宜野座寛也選手の頭上を越すトリッキーなシュートを決められ、2点ビハインドで第1ピリオドを終えます。
続く第2ピリオドの立ち上がり1分には3点目を奪われ、さらなる劣勢に立たされましたが、同9分に山内選手のシュートがオウンゴールを誘発して1点を返すと、以降は徐々にペースを握り、相手ゴールに迫るシーンが増えていきます。
第3ピリオドの開始2分、GK河合雄介選手の配球からFP大場崇晃選手が右サイドを駆け上がってクロスボールを上げ、FP赤熊卓弥選手が頭で合わせて1点差に追い上げます。その1分後に1点を返されて再び2点差にされると、その後はパラグアイの巧みなインサイドワークに苦しみ、軽率なミスからピンチを招く場面もありましたが、そこから怒とうの猛反撃を見せました。
第3ピリオド5分、GK河合選手がシュートを放ち、ゴール前で待ち構えていたFP山内選手が頭でコースをわずかに変えて1点差に詰め寄ると、同8分にはFP大場選手のCKからFP赤熊選手がヘディングシュートを決め、ついに同点に追いつきます。
そのわずか数十秒後、GK河合選手からのボールを受けたFP赤熊選手が巧みな反転でマーカーを外し、ハットトリックとなるシュートを決めて、ついに逆転に成功します。
さらに第3ピリオド9分には、FP山内選手が再びPKを獲得。第1ピリオドではキックを止められていましたが、今回は強烈な一撃を相手GKの真横にたたき込みリードを広げます。試合終了間際には、GK河合選手からのボールを胸トラップで受けたFP山内選手が左足のボレーシュートをたたき込み、赤熊選手に続いてハットトリックを達成しました。
その後は監督兼FPの茂怜羅オズ選手を中心としたボール回しで時計を進ませ、7-4のスコアでタイムアップ。一時は3点差をつけられる苦しい試合でしたが、第3ピリオドに6ゴールを奪う猛反撃を見せ、逆に3点差をつける大勝で幸先の良いスタートを切りました。
グループステージは参加16チームが4つのグループに分かれて1回戦総当たりのリーグ戦を行い、各組上位2位までが準々決勝へと勝ち進みます。日本は8月21日(土)にアメリカと、8月24日(火)には開催国ロシアと対戦する予定です。
FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021
大会期間:2021/8/19(木)~2021/8/29(日)
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