このたび、日本ビーチサッカー連盟(JBSF)は、JFAが高円宮記念JFA夢フィールドにビーチサッカー日本代表の活動拠点となるピッチを造成するため、ビーチピッチの砂を寄付いたしました。
ビーチピッチは、2021年6月末に完成、愛称を「ピッチ・カリオカ」とし、昨日7月7日に開所セレモニーが執り行われました。
セレモニーには、長與博典JBSF会長のほか、田嶋幸三JFA会長、北澤豪フットサル・ビーチサッカー委員長、ラモス瑠偉2005、2019FIFAビーチサッカーワールドカップ出場時監督、茂怜羅オズビーチサッカー日本代表監督兼選手、、ビーチサッカー日本代表選手らが参加しました。
参加者からはピッチ完成のお祝いの言葉や、8月に行われるFIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021の出場の激励の言葉をいただき、最後に茂怜羅オズビーチサッカー日本代表監督兼選手が、オーバーヘッドキックでキックオフシュート(始球式)を見事に決め、会場を沸かせました。
セレモニー終了後、写真撮影を行い、ビーチサッカー日本代表は高円宮記念JFA夢フィールド ビーチサッカーピッチで、初のトレーニングキャンプをスタートさせました。
ビーチサッカーピッチ概要
工事着手:2021年2月
完成日:2021年6月28日(月)
砂面広さ:33m×42m
照明:平均照度約400lxs
その他:芝生観覧席、防球ネット、更衣室(7月中旬完成予定)
砂寄付:一般財団法人日本ビーチサッカー連盟
ピッチ・カリオカ 愛称由来
ビーチサッカーはブラジル発祥とされており、リオデジャネイロのコパカバーナビーチは1995年に最初の世界選手権が開催されるなど、ビーチサッカーのメッカと言われています。「カリオカ」はリオデジャネイロ市民、リオデジャネイロ出身者を広く指す言葉として知られており、JFA夢フィールド ビーチサッカーピッチも、コパカバーナビーチと同様に海岸沿いに位置するピッチであること。またビーチサッカー日本代表チームが、2005年(第1回)ならびに2019年(第10回)のFIFAビーチサッカーワールドカップで最高順位4位となり、いずれの大会もラモス瑠偉氏が監督を務めました。ラモス瑠偉氏ならびに現代表チームの茂怜羅オズ監督ともにリオデジャネイロの出身であることも含め、これらビーチサッカーの歴史や経緯、実績をリスペクトする想いから「カリオカ」の愛称を冠することとしました。
コメント
田嶋幸三 JFA会長
このピッチの名称を私たちは「高円宮記念JFA夢フィールド ピッチ・カリオカ」と名付けさせて頂きました。“カリオカ”はラモス瑠偉さんの愛称であり、ラモスさん、オズさんの出身であるリオデジャネイロの方々のこともそう呼びます。そのリオデジャネイロにあるコパカバーナビーチも意識して名付けてさせて頂きました。
ピッチ・カリオカはビーチサッカーの聖地になると思っています。ここで日本代表がトレーニングをし、そして世界大会で活躍することがそれにつながっていくと思います。みんなに愛される場所にしていきましょう。
近隣住民のみなさんやサッカーファミリーのみなさんにはビーチサッカー日本代表がトレーニングする様子を見てもらいたいと思います。なかなかビーチサッカーを見る機会はないと思うのですが、ここでの練習や試合を見てもらうことで、ビーチサッカーをもっと広めていきたいなと思います。
改めてこのビーチサッカーピッチができたことを日本ビーチサッカー連盟・長與会長に感謝いたします。そしてピッチ・カリオカが多くの方にサポート頂いていることにも感謝しなければなりません。
もうすぐロシアでFIFAビーチサッカービーチサッカーワールドカップが開催されます。ぜひ素晴らしい成績を残すよう頑張ってください。
長與博典 一般財団法人日本ビーチサッカー連盟会長
本日はビーチピッチの完成、誠におめでとうございます。コロナウイルスの感染状況が厳しい中で、この素晴らしいピッチの着工の決断を頂いた田嶋会長、そしてJFAの皆様に本当に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
コロナの影響を受けまして、全国でビーチサッカーに取り組む皆様の練習もままならないこともありますし、多くの大会が中止になってしまったということで、非常にビーチサッカーの普及も低迷が続いている状況です。
このピッチは日本代表のみなさまの練習を一番に考えられたピッチです。それを心にとどめながら一生懸命練習に励んでいただくことを期待しています。2019年パラグライでのビーチサッカーワールドカップで日本が世界第4位という素晴らしい成績を残しました。それをきっかけにビーチサッカーの普及をと考えておりましたが、コロナウイルスの影響で思うように行かないこともありました。
そこでどうか日本代表のみなさまには、ワールドカップでぜひともチャンピオンになって帰ってきて欲しいと思います。
ラモス瑠偉 元監督
ビーチサッカーは何も無いところから始まり、まさかここまでくると誰も予想しなかったと思います。
ここまでビーチサッカーが発展したこと当たり前だと思わないで、ここまでやってくれたことに対して皆さんが感謝し、恩返しをしたときに結果が残せると思います。
選手の皆さんは自分たちを信じてほしい、今は日本のサッカーを相手が怖がっています。みんな自分の力を信じてください。そしてビーチサッカーを愛してください、これからももっともっと日本で盛んになるためにみんなの力が必要になります。
自分の力を120%出して、自分たちを信じて戦ってほしい。期待しています。頑張ってください。
茂怜羅オズ ビーチサッカー日本代表監督兼選手
今日は日本ビーチサッカー界にとってとても大事な一日となりました。
何もなかったころから選手としてプレーして、こんな素晴らしい環境の中で活動できるようになりました。
早速来月ロシアで行われるFIFAビーチサッカーワールドカップに向けて、この素晴らしい環境で活動することができて非常に嬉しく思います。
前回のワールドカップは4位という成績でした。今回、応援してくださった皆さまに恩返しできるようメダルを取りにいきたいと思います。