全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。2021年4月号は、モスペリオ東北BS・MSPファミリー(東北ビーチサッカー連盟所属)代表 高橋康太さん からのメッセージです!
震災から10年という月日
モスペリオ東北BS・MSPファミリー 代表 高橋 康太
東北の沿岸部を襲った津波から10年。
10年という時間は、町の様子やそこに暮らす人々の生活も大きく変える時間でもありました。復興という中で、街並みや道路も新たに出来て震災前とは全く違うものとなりました。
そんな中、2018年4月にモスペリオ東北BSは発足しました。チームの活動拠点は宮城県登米市で、近隣の地域は気仙沼市、南三陸町や石巻市など津波の影響を受けた地域でした。実際、震災後は、ビーチサッカーも含めサッカーを取り巻く環境は大きく変わりました。チーム数は大きく減り、震災により砂浜は使用できなくなり、防波堤などの新たな建造物によって砂浜の形も大きく変わってしまいました。サッカーをする会場も仮設住宅が建設や地震の影響で壊れたものもありました。モスペリオ東北BSはそんな状況で立ち上がり、ビーチサッカーやサッカーを通して復興、そしてその地域に未来をつくり、貢献していくことを目指しています。
2019年7月には海のない町にホームサンドコート「サンドコートモスペリオ」完成させ、ビーチサッカーを通して復興や地域貢献が出来る環境を整えてまいりました。モスペリオ東北BSが全国レベルでの結果を残していくことで、地域に希望や活気を、子どもたちに夢を感じてもらうことを最大の目的として活動しています。地域でももっと共有していこうと2020年4月ジュニア事業を開始させ、地域のジュニアユースサッカーチームであるFCオークスとの協力体制も確立しました。ビーチサッカーも経験することで身体機能向上はもちろん、モスペリオ東北BSの目指す夢を育成に反映させていくことができ始めてきています。
あの津波から10年経った2021年4月には、MSPファミリーとして地域団体の協力体制を確立。モスペリオ東北BS(1種)がきっかけとなり、FCオークス(3種)、登米クラブjr(4種)、MSP登米キッズ(キッズ)と地域団体が手を取り合っていくこととなりました。これまでの地域での垣根を超えて、想いをつなぐことが目的として、ファミリーという言葉をつけました。
新型コロナウィルスの拡大により、今もなお活動に制限はあります。その中でもしっかりと感染対策を行い、ビーチサッカーを通してできることの可能性をキッズから大人まで実現していく2021シーズンにしていきたいと考えています。
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