SDGsと沖縄のビーチサッカー <URUMA BEACHSOCCER LIFE> ~ビーチサッカー連盟便りVol.35~

  • 掲載日:2020.12.21
  • カテゴリ:蹴球通信
全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。2020年12月号は、「URUMA BEACHSOCCER LIFE」代表の 宜野座 寛也 さん。宜野座さんは、ヴィアティン三重BS、ビーチサッカー日本代表で活躍のGK。現在開催中の「第4回ビーチサッカー沖縄カップ」にも出場されています。

SDGsと沖縄のビーチサッカー

 URUMA BEACHSOCCER LIFE 代表 宜野座 寛也

2016年に東京から故郷の沖縄に戻り、子どもたちにビーチサッカーを教える機会ができました。子どもたちには「つまづくことなんか怖くない」と感じながらプレーしてほしいと思っています。ビーチなら転んでも痛くないという意味もありますが、伝えたいのは「可能性」です。例えば蹴球だけでもサッカー、フットサル、ビーチがあって、どれかうまくいかなくても、別の選択ができる。スポーツに限らず、くじけても必ず立ち直れる、また喜びを感じ続けられる何かをきっと見つけられる。そうした未来を信じていける環境をつくるのが、僕がビーチサッカーを通してやりたいことかもしれないと思い始めています。
そして、僕たちが守り続けなければならない環境もあります。
SDGs(持続可能な開発目標)。
2020年2月に東京で開催された「第2回ビーチスポーツ活動指導者講習会」(JBSF主催)を受講し、この言葉を知りました。競技と環境問題とを結びつけたテーマに興味を抱き、受講後も地元で勉強する機会を持ちました。そして、仲間たちと「SDGs×ビーチサッカー」というイベントを開催しました。
SDGsの講義を受けてから、ビーチでゴミを拾い、きれいになったビーチで裸足になってサッカーをするというものです。このイベントに子どもたちはたくさん集まりましたが、現役選手はあまり参加してくれませんでした。プレーする環境への意識が選手たちは少し薄いような気がしています。
僕もそうでした。環境問題なんてどこか他人事でした。しかし、冷静にプレー環境を見つめたとき、汚れ輝きを失ってきているビーチにがくぜんとしました。
このままじゃダメだ。ビーチサッカーがただ勝敗を争う競技ではなく、安心して裸足でボールが蹴られる環境を未来に残していけるスポーツにできないか。そのために、知恵を身に付け、行動していきたいと思うようにもなりました。
そして、2019年に URUMA BEACHSOCCER LIFE(LIFE)を立ち上げました。
LIFEでは、地元うるま市でのグラスルーツ活動から、沖縄県ビーチサッカー連盟の設立、日本代表を輩出できるような選手育成・強化に貢献したいと考えています。そして、その取り組みにおいてSDGsのスピリットと知恵を生かし、子どもたちが夢や希望を持ち続けてキラキラした大人になれるように。LIFEが、そうした明るい未来の力になれたらうれしいです。
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