全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。2020年8月号は、マリシータ長野(北信越ビーチサッカー連盟所属/長野県)の山口友美 選手からのメッセージです!
森の中のビーチサッカー
マリシータ長野 山口 友美
私のビーチサッカーとの出会いは、2015年10月に長野県サッカー協会の主催で開催されたビーチサッカークリニックでした。海のない長野県ですが、中央アルプスの麓に位置する駒ヶ根高原の森の中に、自然を満喫できるサンドグラウンドがあります。
サッカーとフットサルを長く続けてきましたが、砂の上で、裸足でボールを蹴るのは初めての体験でした。コーチとして来てくださった東京レキオスBSの4人の選手からは、砂の上の走り方からスコップなどの基礎技術を教えていただきました。そして、コーチ陣が披露するオーバーヘッドキックやジャンピングボレーシュートなど迫力あるプレーに魅了され、ビーチサッカーにのめり込むようになりました。
長野県では、2011年からJFA主催のビーチサッカー大会県予選を駒ケ根高原で開催しています。私も男女混合チームの一員として大会に出場するようになり、2017年には「ディレスタ長野BS」の一員として、「第12回全国ビーチサッカー大会」(兵庫県明石市)に参加することができました。
2019年3月には、日本ビーチサッカー連盟主催の「第1回Beach Soccer地域女子チャンピオンズカップ」が沖縄県で開催され、長野県からも女子チーム「マリシータ長野」を結成して出場しました。大会では全国から集まった強豪チームに苦戦しましたが、ワイルドカードながら決勝トーナメントに進出することができました。美しい海を望みながらのプレーは爽快で、離れた地域のチームとの交流はとても有意義でした。
今年開催予定だった第2回大会では福井県のフットサルチームと合同で参加する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて大会が中止となってしまったことは、とても残念です。
COVID-19の影響は続き、駒ケ根高原のサンドグラウンドも使用禁止となり、10回目を迎えるはずだった「JFA全日本ビーチサッカー大会長野県大会」も中止になりました。7月になってサンドグラウンドの使用は解禁されましたが、今度は豪雨被害に見舞われました。
そうして、駒ヶ根高原にも待ちに待った「裸足の季節」がやって来ました。
COVID-19の脅威は依然と続いていますが、体調管理や感染対策を徹底、「森の中のビーチ」で再びプレーできることに感謝しながら、裸足でボールを蹴り続けていきたいと思います。
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