全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。2020年2月号は小牧正幸選手(ヴィアティン三重BS/東海ビーチサッカー連盟)です。「FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019」スイス戦での“ゴラッソ!”が印象に残る小牧選手から、日本ビーチサッカーの未来に寄せる熱いメッセージです。
ワールドカップで感じた日本のビーチサッカー
ヴィアティン三重BS 代表兼選手 小牧 正幸
2019年の「ワールドカップイヤー」は、ビーチサッカー選手として今まで感じたことのない、充実した競技生活を送ることができました。
ビーチサッカー日本代表では、1月のブラジル遠征から始まり、「AFCビーチサッカー選手権 タイ」「ANOCワールドビーチゲームズ カタール」「インターコンチネンタルカップ ドバイ」などの国際大会を経験することができ、所属クラブのヴィアティン三重BSでは、「JFA全日本ビーチサッカー大会」「Beach Soccer地域リーグチャンピオンシップ」など全国規模の大会に出場しました。ハイレベルな試合が続き、シーズンを通して高い意識と緊張感を維持することができました。
そして、11月に開幕した「FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019」で、日本代表は第4位という結果を残すことができました。ワールドカップで好成績を残せたのは、10月末からラモス瑠偉監督を中心に、1カ月以上にわたって選手・スタッフで共同生活をし、チーム全員が一つになって大きな目標に向けて戦えたことが大きいと思います。
しかし、嬉しさよりも悔しさをすごく感じています。振り返ると満足できた試合はなく、もっと自分たちの力が出せたのではないかと感じています。強豪国との連戦を重ねながら、日本代表は常に世界で上位にいるチームになっていけると。そのためには日本の競技環境を変えていかなければならない。準決勝と3位決定戦を戦い終えたとき、そう強く感じました。
国内では、ハイレベルで緊迫した試合を増やし、選手のモチベーションを高く維持できるようにしていく必要があります。また、選手が海外でプレーする機会を増やし、世界の強豪と戦う経験を積んでいくことも必要です。ヨーロッパや南米のようにさまざまな国のクラブチームで活躍する選手が増えていけば、日本の競技レベルは上がり、国内の競技環境も変化していくと思います。
今日までビーチサッカーに携わってきた先輩方が築き上げてきた歴史に「プラス」して次の世代につなげていく、このことは今ビーチサッカーに関わる僕たちの使命だと感じています。
2019年6月には、チーム所有のサンドコート「ヴィアティン三重ビーチパーク」が完成しました。大会やイベントを開催して仲間を増やしていくことも、ビーチサッカーを盛り上げていくには必要だと考えています。
今シーズンも高い目標を持ち、一人の選手として、またチームに対して、そして日本ビーチサッカー界に「プラス」をもたらすような活動に努めていきます。
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