パラグアイの首都アスンシオンで開催されているFIFAビーチサッカーワールドカップの準決勝(日本時間12月1日午前6時キックオフ)でラモス瑠偉監督率いるビーチサッカー日本代表は、強豪ポルトガル代表と対戦し、3-3からPKの末に敗退し、史上初となる決勝進出を逃した。
先手を取ったのはポルトガルの「双子のマルティンス兄弟」でした。第1ピリオドの2分、攻撃の中心選手であるFPビー・マルティンス選手が、右サイドから日本ゴール前にグラウンダーのパスを送りました。 FP茂怜羅オズ選手が、倒れ込みながら出した右足をかすめるようにボールが左サイドに渡り、FPビー選手の双子の兄弟であるFPレオ・マルティンス選手がきっちりと押し込みました。
12分、FP茂怜羅選手が強烈なシュートを相手ゴール左に叩き込み、待望の同点ゴールが生まれました。大黒柱の目の覚めるような同点弾にチームは勢い付きます。第1ピリオド終了間際には本大会直前に追加招集されたFP山内悠誠選手が、GKと1対1の局面からオーバーヘッドシュート。残念ながら相手GKの好セーブに阻まれましたが、日本代表は上げ潮ムードで第2ピリオドにつなげました。
第2ピリオド開始37秒、第1ピリオド終了間際で惜しいシュートを放ったFP山内選手が相手選手との競り合いに勝ち、こぼれ球を相手GKのポジションを確認しながら左足で冷静に逆転弾を押し込みました。 自身大会初ゴールを決めた山内選手は、大会前の怪我で出場メンバーから外れ、メインスタンドで観戦していたFP後藤崇介選手に向かってガッツポーズ。それからベンチのラモス監督、牧野真二コーチ、チームメートと抱き合いながら喜びを爆発させました。
2-1とリードして迎えた第3ピリオド。先制点をアシストしたFPビー選手に翻弄されます。29分、ピッチ中央でFP小牧正幸選手と相対した局面で右に、左に鋭い切り返しを見せてマークを外し、右足で日本ゴール左下に同点ゴールを決めました。31分にもFPビー選手に逆転ゴールを許してしまいました。しかし、残り47秒にドラマが待っていました。大会通算4得点のFP赤熊卓弥選手が起死回生の同点ゴールを叩き込み、日本は窮地を脱し勝負は延長戦へ。
延長3分は互いに決め手を欠き、PK戦で決着をつけることになりました。1番手はPKを得意とする茂怜羅選手。ところがゴール右上に外してしまい、いつもは沈着冷静な茂怜羅選手が両手で頭を抱えてしまいました。2番手のFP山内選手は成功。3番手のチーム最年長、40歳のFP田畑輝樹選手が、茂怜羅選手と同じようにゴール右上に外してしまい、この瞬間に日本代表の準決勝敗退が確定しました。
日本代表は、日本時間12月2日午前4時15分キックオフの3位決定戦でロシアと対戦します。
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スケジュール
FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019 | ||
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11月21日(木) | 5-4 | 第1戦 vs ビーチサッカーパラグアイ代表 |
11月22日(金) | TBC | トレーニング |
11月23日(土) | 4-3 | 第2戦 vs ビーチサッカーアメリカ代表 |
11月24日(日) | TBC | トレーニング |
11月25日(月) | 5-3 | 第3戦 vs ビーチサッカースイス代表 |
11月26日(火) | TBC | トレーニング |
11月27日(水) | TBC | トレーニング |
11月28日(木) | 3-2 | 準々決勝 vs ビーチサッカーウルグアイ代表 |
11月29日(金) | TBC | トレーニング |
11月30日(土) | 3-3 1PK2 |
準決勝 vs ビーチサッカーポルトガル代表 |
12月1日(日) | 16:15 | 3位決定戦 vs ビーチサッカーロシア代表 |
※時間はすべて現地時間です。
※スケジュールは、チームのコンディション等により急きょ変更となる場合があります。
FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019
大会期間:2019/11/21(木)~2019/12/1(日)