日本ビーチサッカー史上初の3カ国での開催となった明石市大蔵海岸公園での国際親善大会は、9月29日(日)に最終日を迎えました。
前日にタヒチ代表との一戦でPK戦の末に勝利したビーチサッカー日本代表は、FIFAビーチサッカーワールドカップタヒチ2013で準優勝した経験を持つ強豪スペインとの試合に臨みました。天候にも恵まれ、3日間で最も多い1,374人の観客が見守る中、試合がキックオフされました。
第1ピリオドでは、赤熊卓也選手(#2)や奥山正憲選手(#11)がオーバーヘッドシュートでゴールを狙いますが、ゴールネットを揺らすことができません。スペインもまた、タヒチ戦で4ゴールを挙げたサルバドル・アルディル・ナヴァロ選手(#11)が立て続けに2本のオーバーヘッドシュートを打ちましたが、いずれもGK照喜名辰吾選手(#1)がセーブします。両チームともに簡単にゴールを許さず、0-0のまま第1ピリオドを終えました。
待望のゴールは、第2ピリオドのキックオフと同時に生まれます。キックオフで浮かせたボールを茂怜羅オズ選手(#10)がシュートし、先制点を奪いました。14分にはスペインに1点を返されますが、16分には再び日本がゴール。山内悠誠選手(#9)が放ったオーバーヘッドシュートは惜しくもバーをたたきましたが、そのこぼれ球を大場崇晃選手(#7)がゴールに押し込み、再び1点をリードします。
しかし、スペインは20分、23分、24分と一気に3点を奪い、逆転。日本は、24分のキックオフで浮かせたボールを山内選手が左足で低めのコースを狙ってシュートし、1点を返しますが、その後、スペインも同じようにキックオフボールでゴールを奪い返します。し烈な展開となった第2ピリオドは、3-5でスペインがリードしたまま終えました。第3ピリオドでは、2点をリードして優位なスペインが、無理に攻め込むことなくボールを回して主導権を握ります。
日本はボールを奪い、ゴールを狙いますが、シュートは枠を捉えません。前日の疲労もある中で懸命に走り抜きましたが、34分にはスペインにさらに追加点を奪われ、日本代表は3-6で敗れました。激しい球際での攻防もありながらも、両チームともファウルはわずか1回ずつで、フリーキックのチャンスを与えることの少ないゲームとなりました。
試合後には、この試合の出場をもって日本代表通算100出場となった山内選手の記念セレモニーも行われました。記念ユニフォームと花束を贈呈された山内選手は「家族、そしてたくさんの方に見守っていただけている中で100試合目を迎えられたことに心から感謝している」と挨拶しました。「これまで自分が加わった日本代表の中では、2009年のアジア予選を含むワールドカップの頃が最も印象深いチーム。お互いによく理解できていて、チームとして成熟していた」と振り返り、「年齢と経験を重ね、自分の役割も少しずつ変わってきた。2009年の頃のような一体感のある、その頃を上回るような新たなチームづくりに貢献できるよう努めていきたい」と語りました。ラモス瑠偉監督は、「彼にとって記念すべき試合でしたので、勝たせてあげられなかったことは非常に残念」としながらも、「日本代表での試合が頻繁にあるわけではないので、100試合も出場したというのは、本当に素晴らしいこと」と讃えました。
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スケジュール
9月24日(火) | PM | トレーニング |
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9月25日(水) | AM/PM | トレーニング |
9月26日(木) | AM/PM | トレーニング |
9月27日(金) | TBC | 公式練習 |
7-8 | ビーチサッカータヒチ代表 vs. ビーチサッカースペイン代表 (明石市大蔵海岸公園) |
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9月28日(土) | 4-4 (PK5-4) |
vs. ビーチサッカータヒチ代表戦(明石市大蔵海岸公園) |
9月29日(日) | 3-6 | vs. ビーチサッカースペイン代表戦(明石市大蔵海岸公園) |
※スケジュールは、チームのコンディション等により急きょ変更となる場合があります
国際親善大会
大会期間:2019/09/27(金)~2019/09/29(日)
会場:兵庫/兵庫県明石市大蔵海岸公園