レーヴェ横浜 ~ビーチサッカー連盟便りVol.14

  • 掲載日:2019.03.31
  • カテゴリ:蹴球通信

全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。

連載2年目は、JBSFに加盟するチームから、それぞれ特色ある取り組みを紹介していきます。

今回はここ数年全国大会上位入賞の常連となった関東ビーチサッカー連盟所属の<レーヴェ横浜>。チーム所属で「AFCビーチサッカー選手権タイ2019」において、ビーチサッカー日本代表のFIFAワールドカップ出場権獲得、アジア王者奪還に貢献した、奥山正憲選手からのリポートです!

 

「日本一という目標の実現に向けて」

レーヴェ横浜 奥山 正憲

 

ビーチサッカーはオーバーヘッドキックをはじめとする華麗なプレー、スピーディーな試合展開とそれによるハイスコアゲーム、そして激しく力強いフィジカルコンタクトなど、躍動的な要素が詰まった、観るにも大変面白いスポーツです。同時に、プレーするには高度なテクニックや体力を要求されるとてもハードなスポーツです。レーヴェ横浜の選手がビーチサッカーを始めた当初は、サッカー経験が豊富な選手が多いことから、すぐに全国大会で上位を狙える、日本代表になれる、という甘い考えを持っていました。

レーヴェ横浜の前身ノーソックス横浜の結成から数えると、全国大会出場に5年もの年月を要しました。ノーソックス横浜は4年目のチャレンジが終わったとき、一度解散しました。「日本一」を本気で目指すべく、ビーチサッカーへの取り組み方を一から改めるためです。そして、4年間の経験と挫折を乗り越え王者になる、という強い気持ちを「獅子の子落とし」に重ね、ドイツ語で獅子という意味を持つ「レーヴェ」をチーム名に起用し、2015年にレーヴェ横浜を発足しました。

選手のほとんどは家庭と仕事、そしてビーチサッカーを並立させながら、限られた時間と予算の中でトレーニングに励み、中には練習を終えて終電で帰宅し、始発で仕事に向かう選手もいました。チームの運営面でも地域の方々の協力と支援が必要です。子供たちを対象とした定期的なクリニックの開催、サッカーチームをビーチに招いたサッカーにも生かせるビーチトレーニングの実施、さらに、ビーチサッカーを通じて横浜と福島の子供たちの交流の場を設けるなどの取り組みも行ってきました。

2015年の創設初年度には晴れて関東ビーチサッカーリーグ優勝、地域チャンピオンシップ準優勝を飾りました。これを皮切りに3年連続で全国大会出場を果たし、日本代表選手も輩出する強いチームへと成長。2018年には女子チームも発足し、各種交流戦で上位入賞を果たすなど、結果を残しながら新たな挑戦も続けています。

しかし、「日本一」という目標はまだ達成できていません。実現に向け、選手としてさらに努力を続けながら、運営面ではビーチサッカーの普及と選手の環境面を整えていくことが重要と考えています。

才能ある選手たちが何の迷いもなくビーチサッカーの道を選べるよう、私たちの活動が「今」だけでなく「未来」につながるように取り組んでいきます。

 

 

JFA news購読申し込み
http://webshop.jfa.jp/fs/jfagoods/c/gr1

レーヴェ横浜 オフィシャルサイト
https://www.loeweyokohama.com/