ビーチサッカー日本代表は3月14日(木)、AFCビーチサッカー選手権タイ2019準々決勝で、強豪イランと対戦しました。第1ピリオドで2点のビハインドを背負う厳しい展開となったものの、2-2で延長戦に持ち込み、逆転勝利。ベスト4進出を果たしました。
17:30、ワールドカップ出場常連国の日本とイランの準々決勝がキックオフ。「イランとは決勝で当たりたい」と語っていたラモス瑠偉監督でしたが、ベスト8で対戦することになり、負けるとワールドカップに出場できないという大きなプレッシャーの中、「絶対勝とう」と選手をピッチに送り出しました。
第1ピリオドの立ち上がり、相手ボールを奪って奥山正憲選手がゴールを狙うなど、積極的に仕掛けていくもののチャンスをモノにできず、リズムに乗り切れないでいると9分、イランにPKを決められ失点。さらにその1分後にFKを献上し、これがGK照喜名辰吾選手の前で大きくバウンドして追加点を許してしまいます。
2点ビハインドの日本は、第1ピリオドが終わると牧野真二コーチが選手たちを集めて落ち着かせ、3点目を取られないようやるべきことをしっかりと確認して第2ピリオドに臨みました。日本は前がかりにならずに集中して追加点を与えず、相手を崩してチャンスを作ります。21分、松尾那緒弥選手が蹴ったCKをニアサイドで山内悠誠選手が合わせて左サイドネットに流し込むと、一目散にサポーターのもとへと走り、ゴールを共に喜びました。いい時間帯で1点を返し、相手へプレッシャーをかけて、第2ピリオドを終えました。
1-2で迎えた最終ピリオド、再びCKから得点が生まれます。26分、松尾選手の左CKを赤熊卓弥選手がファーサイドで合わせて同点に追いつきました。試合終盤には、松田康佑選手が相手選手と接触して負傷交代するアクシデントもありましたが、スコアは2-2のまま、3分間の延長戦に突入します。
「3人を1分ずつ出す。1分あれば、ボールがおさまる時が必ず来るから、その1、2本をゴールにつなげることだけを考えよう」(牧野コーチ)と3人のピヴォが順に送り出されると、延長2分、赤熊選手がFKをしっかりと決めます。勝利を手繰り寄せた日本は、3人目に入ったピヴォの奥山選手がキープして時間を使い、そのまま試合終了。
これまで幾度も苦しめられてきた一番のライバルであるイランに逆転勝利し、「優勝するまでは笑顔は見せない」と言っていたラモス瑠偉監督をはじめ、選手、スタッフが抱き合い、日本から応援に駆けつけたサポーターと喜びを分かち合いました。
準決勝は15日(金)現地時間19:00(日本時間21:00)キックオフ予定でパレスチナと対戦します。
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スケジュール
AFCビーチサッカー選手権タイ2019 | ||
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3月8日(金) | 8-1 | グループステージ第1戦 vs ビーチサッカークウェート代表(@Main Arena) |
3月9日(土) | TBC | トレーニング |
3月10日(日) | 7-1 | グループステージ第2戦 vs ビーチサッカーカタール代表(@Main Arena) |
3月11日(月) | TBC | トレーニング |
3月12日(火) | 6-2 | グループステージ第3戦 vs ビーチサッカーバーレーン代表(@Main Arena) |
3月13日(水) | TBC | トレーニング |
3月14日(木) | 3-2 | 準々決勝 vs イラン(@Main Arena) |
3月15日(金) | 19:00 | 準決勝 vs パレスチナ(@Main Arena) |
3月16日(土) | TBC | トレーニング |
3月17日(日) | 17:00 19:00 |
3位決定戦(@Main Arena) 決勝(@Main Arena) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディション等により急きょ変更となる場合があります