全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟便り】(「JFA News」『蹴球通信』欄内)。
連載2年目は、JBSFに加盟するチームから、それぞれ特色ある取り組みを紹介していきます。
最初にご紹介するチームは、日本ビーチサッカーを牽引してきた<ソーマプライア沖縄>です。
「沖縄をビーチサッカーの聖地へ」
ソーマプライア沖縄 代表兼監督 河原塚 毅
2004年、日本初のビーチサッカー専門チームとして歩みを始めた「ソーマプライア沖縄」。当時、日本にはビーチサッカー用のボールはなく、自分たちでパイプを切ってつなぎ合わせた手作りゴールに向かって、足を真っ赤にしながら毎日サッカーボールを蹴っていました。そんな中、2005年に第1回FIFAビーチサッカーワールドカップがブラジルで開催されることになりました。ビーチサッカー日本代表には、12人のうちソーマプライア沖縄の選手が8人選出され、ラモス瑠偉監督に率いられ、4位の成績を収めました。
ブラジルからの帰国時は、バッグにいっぱいのビーチサッカーボールを詰め込んで帰路につきました。
年中温暖な気候である沖縄は、裸足で行うビーチサッカーにとても適した場所です。そんな沖縄を代表するチームとして、そして、ビーチサッカーが何もなかった時代を知るパイオニアとして、われわれはビーチサッカーの普及活動も行っています。
普及活動の一つは、スクールの開催です。ビーチサッカースクールも行っていますが、サッカースクールも県内10カ所で毎週実施しており、現在は300人以上の子どもたちが在籍しています。その中で年に数回ほど、スクールの交流戦としてビーチサッカー大会を行い、子どもたちにビーチサッカーに触れてもらう機会もつくっています。その他、保育園で月に1、2回ビーチサッカー教室を開いたり、県外から訪れたサッカー少年団とのビーチサッカー交流、修学旅行生にビーチサッカーを教えたりもしています。先日は、中国の上海から来た少年サッカーチームにビーチサッカーを体験してもらいました。
これらの活動に加え、沖縄県のバックアップを受けながら日本ビーチサッカー連盟との共催で「ビーチサッカー沖縄カップ」を12月に開催しています。昨年は、トップ(一般)、女子、ジュニア(U-8、U- 12、U-10)の3カテゴリーで計40チームが参加する大規模な大会となりました。大会では、子どもたちを対象にしたJFAのビーチサッカークリニックや試合のライブ中継をしたりと、少しでも多くの方にビーチサッカーを知ってもらい、触れてもらえるように機会を創出しました。
これからも地道ではありますが、ビーチサッカーの魅力を伝えていけたらと思います。
いつか、沖縄がビーチサッカーの聖地と呼ばれるその日まで。
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第1回Beach Soccer地域女チャンピオンズカップ
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※ソーマプライア沖縄は、3月2日(土)~3月3日(日)、沖縄県西原町で開催される「第1回BeachSoccer地域女子チャンピオンズカップ」に運営スタッフとして参加します。大会2日目の決勝戦前には、東京レキオスBSとの「伝統の一戦」によるエキシビションマッチを行います。