全国のビーチサッカーファミリーの活動をリレー形式で伝える【ビーチサッカー連盟だより】(「JFA news」『蹴球通信』欄内)。
2025年8月号は、Fun Lady’s Football Club(東北ビーチサッカー連盟所属)監督兼主将の村上今日子さんからのメッセージです。
あの日を越えて、今を生きる。東北から、ビーチサッカーの未来
Fun Lady’s Football Club
監督兼選手(キャプテン) 村上今日子
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このたび、静岡県浜松市で行われた「JBSFビーチサッカー日本女子選抜」のトレーニングキャンプに参加しました。17歳でU-18サッカー日本女子代表に選ばれ、その後、フットサルを経てビーチサッカーに転向。37歳となった今、再び“日の丸”を背負う機会が訪れるとは思ってもおらず、大変驚いています。これまで支えてくださった方々への感謝をあらためて実感する機会となりました。
私は岩手県釜石市出身ですが、育ちは仙台です。サッカーを始めたのは小学4年生のときで、高校卒業後は東京電力女子サッカー部マリーゼに加入し、2011年に現役を引退しました。
その年に発生した東日本大震災により、勤務先の東京電力福島第二原子力発電所で被災しました。津波や原発事故のショックでサッカーや海と関わることがつらくなり、どちらも自分の中から抹殺してしまいました。
そんな私をもう一度サッカーの世界に戻してくれたのは、かつて所属していた東京電力マリーゼの先輩でした。仙台を拠点とするビーチサッカーチーム「モスペリオ東北BS」の女子チーム「Fun Lady’s Football Club」でビーチサッカーを始めることになり、チームメートもこの挑戦を快く受け入れてくれました。前向きな思いで“海とサッカー”に向き合えるようになったのは、仲間や地域の支えがあったからです。
今回のキャンプでは、技術や戦術だけでなく、仲間との信頼関係の重要性を強く学びました。砂の上では一人では何もできません。だからこそ、支え合い、声を掛け合う姿勢がより大切になると感じました。現在は、Fun Lady’s Football Clubの監督兼選手として活動し、ミズノが運営するスポパーク松森フットサルプラザでフットサルやスクール指導も行っています。また、デフフットサルの取り組みなどを通じて、誰もがボールを蹴られる環境づくりにも取り組んでいます。
東北からビーチサッカーを広げていけるよう、環境と年齢を言い訳にせず、これからも一歩ずつ進んでいきたいと思います。
